以下の記事の内容を一部踏まえています:


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分類定理

\(\o{Grp}(\C{An})\)の可換図式 \[ \begin{CD} N @>>> G \\ @VVV @VVfV \\ 1 @>>> K \end{CD} \] が*群の拡大*であるとは,カルテシアンかつ \(f\)がeffective epiであることを言う.

すべて群対象の射としているので,

\[\begin{CD} BN @>>> BG \\ @VVV @VVBfV \\ \ast @>>> BK \end{CD}\]

という可換図式があり,もしこれがカルテシアンであれば,以下の長方形たちも(pasting lawから)順に全ての四角がカルテシアンになる.

\[\begin{CD} N @>>> 1 @. \\ @VVV @VVV @. \\ G @>f>> K @>>> \ast \\ @VVV @VVV @VVV \\ \ast @>>> BN @>>> BG \\ @. @VVV @VVBfV \\ @. \ast @>>> BK \end{CD}\]
群の拡大に対し,図式 \begin{CD} BN @>>> BG \\ @VVV @VVBfV \\ \ast @>>> BK \end{CD} はカルテシアン
次がカルテシアン. \begin{CD} BG @>>> (BN)_{\o{Aut}(BN)} \\ @VVV @VVV \\ BK @>>> B{\o{Aut}}(BN) \end{CD} とくに,群の拡大の全体は次のように表現可能. \[ \o{Ext}^1(K, N) \cong \pi_0 \o{Map}_\ast(BK, B{\o{Aut}}(BN)) \]

しばしば,Grothendieck構成は半直積の一般化と言われることがあるが,このようにAutで基点を固定しなければ任意の拡大をGrothendieck構成(=(lax) pullback)で再構成できることがわかる.亜群対象ではなくアニマを用いることの帰結と言っても良い.

証明

Group object

Segal anima \(X_\bullet \colon \b{\Delta}^\r{op} \to \C{An}\) であって \(X_0\) が終対象であるものを,monoid 1 という.

[1]: 古典的に \(E_1\)-space と呼ばれるもの.

Monoid であって \[\begin{pmatrix}1 & 0 \\ 1 & 1\end{pmatrix} \colon M\times M \to M\times M\] が同型なものを,group という.

anima \(X\) と点 \(x\in X\) に対し,based loop群 \(\Omega X\in \o{Grp}(\C{An})\) を次のチェック構成2で定義する. \[ \{x\}^{\times_X[-]}\colon \; \xymatrix{ \{x\} \ar[r] & \{x\}\times_X \{x\} \ar@<0.3em>[l] \ar@<-0.3em>[l] \ar@<0.3em>[r] \ar@<-0.3em>[r] & \{x\}\times_X \{x\}\times_X\{x\} \ar[l] \ar@<0.6em>[l] \ar@<-0.6em>[l] \ar@{.}[r] & }\]
[2]: 厳密には,図式 \(\{x\} \to X\) を \(\b{\Delta}^\r{op}_\r{aug}\) に右 Kan 拡張して定義する.

Recognition principle

群は`deloop’できるという定理を復習しておく.

関手 \(\Omega \colon \C{An}_\ast \to \o{Grp}(\C{An})\) は,fully faithful な左随伴 \(B\colon \o{Grp}(\C{An})\to \C{An}_\ast\) をもつ. \(B\) の像は,connected anima のなす部分圏 \(\C{An}_\ast^{\ge1}\).

定理の証明に入る.

\(G\to K\) がeff epiであることと,\(Bf \colon BG \to BK\) のファイバーが連結であることが同値であることに注意する. \(\Omega \colon \C{An}_\ast^{\ge1} \to \o{Grp}(\C{An})\) が圏同値なので,\(BN \to BG \to BK\) が \(\C{An}_\ast^{\ge1}\) で fiber sequence であることと,\(\Omega BN \to \Omega BG \to \Omega BK\) が \(\o{Grp}(\C{An})\) で fiber系列であることが等しい. なお,忘却 \(\o{Grp}(\C{An}) \to \C{An}\) は極限をcreateする.

abelian group

\(A\) が, \(\C{An}\)のアーベル群対象のとき, \[B{\o{Aut}}(BA) = (BBA)_{\o{Aut}_{\r{Grp}}(A)}\]

したがって \(A\) による\(K\)の拡大は,準同型 \(\varphi \colon K \to \o{Aut}_{\r{Grp}}(A)\) および (\(\varphi\)-twisted) 2-cocycle \[BK \to (BBA)_K \quad \in \C{An}_{/BK}\] で分類される.

Universal group extension

\[ G \xrightarrow{\r{conj}} \o{Aut}_{\r{Grp}}(G) \to \o{Aut}(BG)\] is a group extension.